
もしも、デリヘルのフロントスタッフがスティーブン・コヴィーの「7つの習慣」を読んだら
「7つの習慣」とは、スティーブン・R・コヴィー博士によって書かれた「人生を本当の幸福へと導く成功哲学」の本です。
成功哲学、自己啓発、ビジネス書として代表的な一冊です。
実際のところこの本は40か国以上の言語に翻訳され、全世界で2,000万部を越えるベストセラーであり、「ミッションステートメント」「第二領域」「Win-Win」「シナジー」など、この本に書かれている様々な概念がビジネスの場に留まらず、あらゆる場所で当たり前に使われているほどです。
7つの習慣は「人生のOSである」と評されることすらあるほどです。
私の思考にもこの本の内容が深く刻み込まれていますし、何度も何度も読み返しました。
僭越ではありますが、もしあなたがまだ「7つの習慣」を読んでいないと言うのなら、どうか読んで頂きたいと思っています。
インサイド・アウト(内から外へ)7つの習慣のベースには「インサイド・アウト(内から外へ)」という考え方があります。
これは、あなたを真の成功と幸福に導くものは優れた人格を持つことであり、自分自身の内面(インサイド)から外(アウト)に働きかけることであるとする考え方です。
つまり、“影響を受けるより、影響を与える”という考え方です。
人生の扉は、中から開くことしか出来ないのです。
7つの習慣とは
インサイド・アウトの考え方をベースに、成功の鍵を握る「7つの習慣」が示されます。
これらは単独で独立して存在するものでなく、それぞれが深く関連しています。7つの習慣は全体が大きく3つに分類されています。
7つの習慣のそれぞれの分類と、名称を全て列挙してみましょう。
▼私的成功
第一の習慣:主体的である
第二の習慣:終わりを思い描くことから始める
第三の習慣:最優先事項を優先する
▼公的成功
第四の習慣:Win-Winを考える
第五の習慣:まず理解に徹し、そして理解される
第六の習慣:シナジーを創り出す
▼再新再生
第七の習慣:刃を砥ぐ
これらが”習慣”とされている理由は、本書の中で引用されているアリストテレスの言葉によって示されています。
人格は繰り返す行動の総計である。
それゆえに優秀さは単発的な行動にあらず、習慣である。
私的成功第一の習慣~第三の習慣までは「私的成功」を達成するものとして位置づけられています。
これらは誰かに助けてもらうという依存から、自分の力で問題を解決していくという自立への成長を促すものです。
第1の習慣:主体的である
出発点となる第1の習慣は「主体的である」です。
人は誰でも“自分の反応を選択する能力”を発揮できるということです。
例えば、人の発言で不機嫌になることも、感謝することも、そのように反応することを自分で選択しているのです。
嫌々会社に行くことも、喜んで会社に行くこともです。
この自らの反応のしかたを主体的にコントロールし、周りの状況に左右されることなく、率先的に状況を改善する行動を起こすこと。
それがまず最初に求められる能力です。
女の子が言うことを聞かない、めんどくさいお客に絡まれる。こんな思い通りにならないことも日常茶飯事ですが、反応(感情)を主体的(自分で)コントロールすることによって乗り切りましょう。
第2の習慣:終わりを思い描くことから始める
終わりを思い描くことから始めること。
それは人生の最後の姿を思い描きながら、あなたがあなた自身をどう創り上げたいか決めることです。
ここでは「ミッションステートメント」と呼ばれる、個人的な憲法、または信条を書き上げるよう勧めています。
例えば、いつまで夜のお仕事をするのか、夜のお仕事を辞めた後、どんなことをするのか、そしてどんな人間になりたいのか、どんな人生にしたいのか・・・
あなたはどうありたいのか。
自分の行動の基礎となる価値観や原則を文章化するのです。
そしてこのミッションステートメントをあらゆるものごとを計る”ものさし”として使うのです。
第3の習慣:最優先事項を優先する
どうありたいかが決まれば、次はそれをどのように実現するかが大切になってきます。
それが第3の習慣「最優先事項を優先する」です。
ミッションステートメントに照らし合わせて「最優先のこと」を優先する時間管理が求められるのです。
- 緊急な上に重要なこと
- 重要なこと
- 緊急だが重要ではないこと
- 緊急でもなく重要でもないこと
電話や面接や打ち合わせなどの単に「緊急なこと」に振り回されることなく、また、無駄話やテレビや待ち時間などの「重要でないこと」に流されることなく、「緊急な上に重要なこと&重要なこと」を優先して毎日のスケジュールを組みましょう。
第4の習慣:Win-Winを考える
Win-Win(ウィンウィン)とは「自分も勝ち、相手も勝つ」という考え方です。
当事者全員が望ましい結果を得て、満足できる状態を目指すことです。
「最後に笑うのは誰かな?」というWin-Loseの考え方や、「ご主人様の仰せのままに」というLose-Winの考え方を超克した先に存在するものです。
「お店だけが得をする」「女の子だけが得をする」このどちらもダメです。
「お店も女の子もどちらも得をする」方法を探すのです。
そしてもし万が一、双方のWin-Winを実現できないときには、勇気を持ってNo Deal(取引しない)を選択すべきなのです。
第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される
女の子やドライバーとの関係構築に悩んでませんか?
高度な信頼関係を築き、Win-Winの扉を開くには、お互いを理解しあう必要があります。
そして本当の意味で理解しあうために必要な習慣は、自分のことを理解してもらう前に、相手のことを理解しようとする習慣です。
相手を評価したり、探ったり、助言しようとしたり、解釈しようとしたりしようとせず、相手に感情移入し、相手の目を通して人生を見つめるのです。
そのために最も効果的な方法は、相手以上に相手の立場をうまく説明することです。
私の経営していたデリヘルの社訓にこのような言葉がありました。
「相手のことを考える」を超えて「相手になりきる」
第6の習慣:シナジーを創り出す
公的成功の最後はシナジー(相乗効果)についてです。
シナジーを本書では「全体の合計が各部分の和よりも大きくなること」としています。
1+1を2よりも大きくする創造的な協力体制を目指すのです。
フロントスタッフが5人いるなら5人分の仕事しかできていないという状況はダメなのです。
相乗効果的な人間関係を目指そうとしても、通常は防衛的な本能が働き、相乗効果を発揮できるのは稀です。
全ての当事者が“私的成功”を備え、勇敢にも第4~第5の習慣を実践し、不愉快さや不安に打ち勝って相手との相違点を尊ぶことができたとき、初めて発揮できる能力だからです。
第七の習慣:刃を砥ぐ
最後は他の全ての習慣を支える、人生の基本的な4つの側面の維持について説かれます。
それは「刃を砥ぐ」ことです。
もし、木を切り倒すのに6時間与えられたら、私は最初の4時間を斧を研ぐのに費やすだろう。
エイブラハム・リンカーン-米国の第16代大統領-
以下4つの側面についてバランス良く取り組むことで、自分自身という最も大切な資源を維持するのです。
- 肉体
- 精神
- 知性
- 社会・情緒
肉体とは、食事と休養と運動に取り組み、主体性を発揮できる高いエネルギーを手に入れることです。
精神とは、揺るぎのない穏やかで明朗な心を持つ事です。
知性とは、読書をはじめとして先人たちの知恵や知識や思考法を学び、適切なアウトプットによって知的側面の刃を砥ぐことです。
そして社会・情緒とは、社会における良好な人間を築くことで、情緒的な安定を得ることです。対外的な安定は情緒的な安定と深く結びついているのです。
7つの習慣を読んでみよう!
難しそうに思うかもしれませんが、「7つの習慣」はデリヘルでも応用可能な名著です。
結局、いい仕事をするには人格を磨くしかないのです。
興味のある方は是非、一度読んでみてください。
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